わさびができるまで
How Wasabi is made
「おいしい」と「安心・安全」をお届けします
お客様に高品質で安心・安全な商品をお届けするため、製造工場において徹底した品質管理を行っています。
さらに製造工程で鮮度を保つ工夫を追求することで、わさびのマル井の商品の品質を高めます。
栽培
本わさびは、栽培方法によって、沢わさび(水わさび)と陸わさび(畑わさび)に呼び分けられます。
北アルプスからの雪解け水と冷涼な気候に育まれた信州安曇野は、沢わさびの日本有数の生産地。平坦地を掘り下げたわさび田で湧き水を利用して作られる、「平地式」という栽培方法が主流です。
わさびはとてもデリケート。高温や直射日光に弱いため、寒冷紗と呼ばれる黒い布で日陰を作りながら栽培する独特の方法をとっています。
近年は陸わさびの生産にも力を入れている当社。北アルプスの麓に自社農園を構え、近隣農家さんの協力も得ながら、日々改良を重ねています。
収穫
わさびの収穫は6~7月頃がピーク。
沢わさびは栽培期間が15カ月と長く、収穫する部分は「芋」と呼ばれる根茎部です。湧き水を使用するため、水温の変化が少なく、安定した品質のわさびが収穫できるのも、安曇野のわさびの特徴です。
一方の陸わさび。ピーク時には一株数キロにもなるほどの大きさで、主に茎を収穫します。
わさびは、芋、茎、葉、どの部位も捨てることはありません。
すべての部位が余すことなく使われる、大変魅力ある作物です。
運搬・洗浄
収穫されたわさびは、地下水で洗浄し異物を取り除いたあと、使用用途によって加工され、急速冷凍後保管されます。当社工場では、加工工程でも年間を通じ水温が安定した北アルプス由来の地下水を利用しています。
入荷された原料は、産地ごとに検査し保管します。検査記録も保管し、トレーサビリティに対応しています。
ブレンド・充填
加工されたわさびは副原料とブレンドされ、小袋やチューブ、業務用パックなどに充填されます。
当社のわさび製品は約300種類(2020年現在)。このうち約180種の製品が、安曇野にある本社工場で作られています。
ブレンドの工程では大容量のミキサーを使用し、多い時には1日に約10tもの原料を加工しています。
わさびは季節によってその状態が異なります。安定した品質を維持するため、長年培ってきたデータや経験を基に熟練スタッフが日々管理を行っています。
充填の工程では徹底した衛生管理、温度管理の下、大容量パックから小袋まで、それぞれのニーズに応じ機械を使い分け、充填を行っています。
鮮度を落とすことのないよう、自動充填包装設備を導入し、品質保持と生産の効率化を行っています。
出荷・ご家庭へ
ひとつひとつの工程を経て作られたわさび製品は、安曇野から全国各地へ出荷され、皆さまの元へ。
全国のスーパーマーケットや飲食店はもちろん、お刺身やお寿司の小袋、家庭用チューブ、ソースやお弁当などにも幅広く取り扱われています。
またわさびだけに留まらず、ドレッシングやチーズ、しょうが製品なども手掛けている当社。毎日のお料理に楽しみをプラスできるような新商品の開発に、日々取り組んでいます。
世の中のニーズをキャッチし、安心・安全はもちろんのこと高品質な製品を皆さまにお届けできるよう、今後も努力を続けてまいります。